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去夏之御札致拝見候、弥御堅固被成
御勤珎重御事御座候、拙者事、唐之勤方
首尾能相仕廻、旧臘廿二日帰着仕候、
追々上国之仕廻取込罷申候、将又
御願申上候紺地布之儀、見事ニ御調させ
御持せ氣ニ相叶、忝存候、御蔭ニ而着用
可仕候、右之御礼旁申入候、仍而乍軽少
綿子大帯一、食まかり一束、汁まかり
一束、虫□三致進覧之候、當度(夏ヵ)御吉左右
待入候、恐惶謹言、
二月廿一日       添石親雲上
平良親雲上様
猶々紺房壱懸あふり一懸あふり一掛入用候間、御肝煎ヲ以
御調させ早便より御差渡可被下候、代料之儀者何ニ而も
被仰聞可被下候、任御安心御無心申入候、
残暑未残候得共、弥御堅固ニ可被成

去夏の御書状を拝見した。いよいよ御堅固にて御勤めになられ、まことにめでたいことである。私事、このたび唐旅の勤め方を、首尾よくつとめ終え、昨年の十二月二二日に帰着した。追々の上国の準備に取りかかっているところである。また、御願い申し上げていた紺地布の件、見事に調達してくださり、送っていただきお気に入りのものとなった。このことについてかたじけなく存じている。(貴殿の)御蔭にて着用することができた。まずは右の御礼かたがた、申し上げる次第である。ついては、いささか軽少ながら、綿子大帯一つ、食まかい一束、汁まかい一束、[  ]十三を進覧する。このたびも、夏の御吉左右(無事安泰)を御待ちするものである。恐惶謹言。
二月廿一日       添石親雲上
平良親雲上様
さらに、紺房を一懸、あぶりを一懸が入用であるので、特別なご配慮をもって調達させて、早々に差し渡されるようお取り計らい願いたい。代料の件については、どのようにも仰せ付けもらいたい。どうか安心の上で要求していただきたい。
残暑はまだ退かないとはいえ、いよいよ御堅固にて御勤めになられ、
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