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- 現代語訳
一筆致啓達候、先以御堅固被成御勤
珍重御事御座候、去歳軽品致進入候処、
被示聞、殊ニ白木棉布壱反被掛御意
遠海被思召寄、毎度御心入之段、忝受納
いたし候、将又来年御上国被成之由、乍御
大儀目出度存候、久々緩々可得御意候
大慶此事御座候、先此等之旁為可申入
如斯御座候、恐惶謹言、
十一月廿五日 添石親雲上
松原首里大屋子様
狩俣首里大屋子、此節帰嶋候間、咄可被承候、
細々申越度候得共、御用はんたニ而取込候如是候、
新松之御慶雖事旧候目出度申□候、
弥御堅固御越年被成珎重御事御座候、
仍而乍軽少たはこ入一、火縄一曲致進入之候、
御祝儀申入候所迄御座候、恐惶謹言、
一筆申し上げる。まずは、いよいよご堅固にて御勤めになられ、まことにめでたいことと存じる。昨年は軽少ながら品を進上したところ、[ ](お返事をいただき)、なかでも白木綿布一反を御意に掛け、遠い海上にてまでご配慮いただいていること、毎度の御心入れのほど、かたじけなく(品物を)受納した。また、来年には御上国なさる由、御苦労なことではあるがめでたいことと存じている。久々にゆっくりと御意を得ることができることのできる大慶な出来事である。まずはこれらの件、かたがた申し上げるためにこのようにしたところである。恐惶謹言。
十一月廿五日 添石親雲上
松原首里大屋子様
狩俣首里大屋子が、この節、帰島しておられるので、咄(はなし)を承られたい。こまごまと申し越したいこともあるものの、御用が多く取り込んでいるため、このような次第である。
新年の御慶びは、以前からのこととではあるものの、まことにめでたいことである。いよいよ御堅固に御越年なされたとのこともめでたいことである。ついては、いささか軽少ながら、たばこ入れ一つと火縄一曲を進上する。御祝儀を申し入れまでのことである。以上。