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  • 現代語訳

此内拙者茂段々取込多候而、以使も不
申入候、今より彼是茂得御意可申与仕候内
御草案共被遣候故、相しらへ差上申候、
追々是より御暇乞旁使を以可申入候間、
不能留筆候、以上、
十月卅日        添石親雲上
  脇目差様
口上覚
順風次第御出楫被成候旨目出度御殊候、
随分御息災御舩中可被成候、何事茂
以文通御互ニ得御意可申候、自然御出帆
餘日も有之候ハ丶、其内何とそ得御意
候様ニ可仕候、先以御暇乞申入置候、被遣候
案書之儀、成程御下地之通一段能有之候、
申而も〳〵安全ニ御帰嶋可目出度候、以上、
十一(月脱ヵ)五日    □頼

このところ私は何かと取り込んでおり、使者を立てて連絡を申し入れることもできなかった。これから種々相談を申し上げようとしていたところ、御草案などを送ってこられたので、調べのうえ差し上げた次第である。いずれ御暇乞いを兼ねて使者をもって挨拶を申し入れるつもりであるので、まずは筆をとどめる。以上。
十月卅日        添石親雲上
  脇目差様
口上覚
順風になり次第、ご出帆なさるとのこと、まことにめでたいことである。どうかご息災にて船中を過ごされるよう願うものである。何事も文通をもって、お互いに意思を通じ合うつもりである。もし出帆までにまだ日数があるならば、そのうちに何とかしてお目にかかれるようにしたいと思う。まずは御暇乞いを申し入れさせていただきたい。送られてこられた案書の件は、なるほど下書きからいっそう良い出来となっている。安全に帰島されることを心より願うものである。以上。
十一(月脱ヵ)五日        □頼
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