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- 現代語訳
御事候、當卸(ママ)御滞在之砌者、何角御安心
得御意、尓今難忘毎日思出申候間、別而御
床敷存申候、渡唐之御銀も昨日惣様
下り候故、漸々御用繁罷成申候、来月初
比ハ那覇出帆可仕与存申候、其元事まても
□儀御懐敷存候、御着舩之御祝詞旁
為可(得脱ヵ)御意如斯御座候、猶来夏帰帆之
節以書通可得御意候、恐惶謹言、
十月十五日 添石親雲上
川満目差様
佐和田目差様
近年中御上國候得者、相続事得御意
度候、もはや□(まヵ)た〳〵御縁を頼計候、
言語ニ茂筆紙ニも叵述只御床敷有之、
口詞
御不快氣之様ニ先朝粗承申候、此冬天ニハ
めでたいことであると存じている。こちらに御滞在の折には、何かと御安心に御意をいただき、その折のことは今も忘れがたく、日々思い出しており、いっそうゆかしく存じている。渡唐銀も、昨日すべて(鹿児島から)運ばれてきたため、しだいに御用も繁くなっているところである。来月初め頃には那覇を出帆することになるだろう。そちらのことを懐かしく思い、御着船の御祝いかたがた、貴殿のご様子をうかがうべくこのように書状をしたためた。なお、来夏の帰帆の節には、書をもって御意を得るつもりである。恐惶謹言。
十月十五日 添石親雲上
川満目差様
佐和田目差様
近年中に上国なされることがあれば、相続の事について、ぜひ御意を得たく存じている。もはや、またまた御縁を頼むばかりである。言葉にも筆紙にも書き尽くしがたく、ただただゆかしく存じている。
口詞
御不快のご様子であることを、先朝、粗々ながら承知した。この冬の天気では、