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- 現代語訳
風氣悪ク有之候様承之、別而気之毒
千万ニ候、哀願ニ者私江御懇意之筋を以御情愍ニ
被思召、彼身之行末、萬反宜様御計得可被下儀、
深重御頼奉存候、尤其地渡候ハ丶、御内々より
早ク貴様を拜候様ニ者申談置候間、何分ニも
御了簡被成可被下候、幸渡海中途此地
致潮掛候付、大略申述乍早々得御意
申事御座候、猶申上度儀、山々御座候得者、
難尽筆話書外所仰御賢慮候、随而乍
軽少書信迄扇子一箱奉懸御目何様
期後音之時、猶又心緒可申上候、恐惶謹言、
四月十三日 平良親雲上
石垣親雲上様 参人々御中
右子孫見合用として老筆書寄せ置候、以上、
一筆申越候、當津御出舩以後日和能ニ而
早速御帰嶋、弥以御堅固可被成御勤、珍重
風気も悪くあるように聞き及び、なおさら気の毒千万である。願うところは、私への御懇意の筋をもって御憐憫に思われ、かの身の行く末、万事よろしきようお計らいくださるよう、深くお願い申し上げる。なお、そちらに到着したならば、内々より早く貴殿に御目にかかるようにと申し含めているので、何分にもご了簡くだされたい。幸いにして渡海の途中でこの地(宮古島)に潮掛かりとなったので、大略を申し述べ、かく早々にご意を得たく申し上げることができた次第である。なお申し上げたいことは山ほどあるが、筆紙に尽くしがたく、書外のことは御賢慮をいただきたく願うものである。ついては、軽少の書信ながら、扇子一箱を以て御目にかけ奉る。どうぞ、後日の折には、改めて心中を申し上げさせてもらうつもりである。恐惶謹言。
四月十三日 平良親雲上
石垣親雲上様 参人々御中
右の書状案は、子孫の参考用として、老筆ながら書き寄せておいたものである。以上。
一筆申し越す。当津御出船ののち、日和もよく、早々に御帰島なされ、いよいよ御堅固にて御勤めなされているとのこと、