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  • 現代語訳

相渡置候品者、拙者江勢約有之候方何れも
談合之上被掛御世話請候様ニ申談置候、私
事當役被仰付候付而者、此内之格式とハ
格別相替、萬端入ケ間敷有之候処、當分ハ
御扶持茂不罷成候故、先様續必至与心遣
躰ニ而不自由之御世話奉頼御事御座候、
此段者右之面々江茂憐察給候様御手前より
尚以御心得可被下候、此由可得御意如斯ニ
御座候、恐惶謹言、
  六月八日     平良里之子親雲上
  平良親雲上様
乍憚一筆啓上仕候、貴藤(殿ヵ)様弥以御安泰
被成御勤務珍重御儀奉存候、私事
役儀勤前間違之儀有之、八重山嶋江
流刑被仰付渡海之中途難儀、及将又之
潮干江漂着、乍漸致助命被申□□

もとより私と約束したものであるため、私と約束のある者たちといずれも相談のうえ、心配をかけることを話しておいてある。私が当役を仰せつかっているとはいえ、これまで(役職)の格式とは特段変わっており、もろもろのことに経費が必要になったところ、現在は御扶持も得られぬため、今後は(家計も)心配となる状況で何かと不自由な中であなた様の不自由のご心配をおかけすることをお願いする次第である。この事情については、前述の方々にもお察しいただけるよう、貴殿からもなお一層ご配慮いただくようにお伝え願いたい。以上のとおり、ご理解いただければ幸いである。恐惶謹言。
  六月八日     平良里之子親雲上
  平良親雲上様
はばかりながら一筆申し上げる。貴殿には、ますますご安泰にてご勤務なされている由、まことにめでたいことと存じている。さて私事であるが、役目を勤めていた折に不始末があり、八重山島への流罪を命じられ、渡海の途中で難儀なこととなり、さらには干瀬に漂着するという事態となった。しかしながら、どうにか一命を拾い、助かることができた。
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