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- 現代語訳
奉存候、那覇御出帆之日者為御暇乞差掛
申候処、御乗舩疾ク真帆を掛、順風相送
候故、御残多立[ ]い候折節、国仲目差
取逢彼旅亭江被誘目出度御祝を祝上候、
先以御滞留中ハ無包申□、御離別之後御床
敷御噂不絶罷在候御遠察被成可被下候、
将又、私事存掛も無御座候處、去御方無
據思召之訳御座候而、去臘月當座方ニ轉役被
被仰付難有奉存候、相勤居候、頃日服(腹ヵ)
之いたミも漸々快相成、無憐(懈ヵ)怠出勤仕
申事御座候、扨御構之奉行吟味御両人者
竹馬之比よりむつミ列遊學之友ニ而致
成人別而無偏意、就中吟味御方江ハ内外者
御心易御取合申事候處、當役被仰付置候
ニ付而ハ、其元之何□私前よりも申上安ク万反
可相計与内悦仕事御座候、得貴意度
那覇御出帆の日には御暇乞いを得たところ、御乗り船は早く真帆を掛け、順風にてお見送り申し上げたゆえ、名残多い[ ]であった折節、国仲目差と行き合い、その旅亭へと誘われ、めでたく御祝いを申し上げた次第である。まず、御滞在中は[ ]、御離別の後もゆかしい御評判が絶えないことは、御遠察なられたく願うところである。また私事として申し上げるほどのこともないが、去る御方に思し召しがあり、去る臘月に当座方へ転役を仰せ付けられ、ありがたく存じている。近頃は腹の痛みもようやく快方に向かい、休むことなく出勤できるようになっている。さて、担当の奉行と吟味役の両名とは、竹馬のころからの親しい間柄であり、学び遊んだ友として成人した仲で、偏った関係はない。とりわけ吟味役の御方とは、内外ともに気楽に接していただいている。このたび当役を仰せつかったことで、あなた様には、これまで以上にこちらから申し上げやすくなり、万事にわたり[ ]ことを、たいへん喜んでいる次第である。貴殿のお心にかなうよう努めたいと思っているが、