23ページ目

ページ数:023(全54ページ中)
  • 翻 刻
  • 現代語訳

趣奉得其意候、然者宮古嶋之儀、去冬
粟蒔入候時節、長雨いてつんなむ出来
粟蒔立候次第喰尽候ニ付而、及四五度蒔入
置候處、當年初比より四月末比迄旱打
續、當作之粟悉ク致不熟御救御物入之
當節、年貢米及不足候而之(ママ)如何可仕
哉与至極念遣儀、在番・頭・諸役人、毎度
相揃、段々申合、折節之働を以、先下候舩々者、
現穀ニ而積荷筈合置申候、右ニ付而後立
馬艦積荷之儀、別ニ可致様無之、木綿花
本ニして取〆置候ニ付、此節夫賃米上納之儀、
現穀少ク有之、此段ハ弥嶋ニ茂御断可申上
之處、無其儀何共恐入奉存候、右次第
世振ニ付而、無是非事候付、何とそ別段ニ
被思召上、上納方通候様被仰付被下度奉
存候、此旨可善様御披露奉頼候、以上、

その意を承った。さて、宮古島については、去冬に粟を蒔き入れた折、長雨が続き、[   ]が起こってしまい、芽が出た粟も、ことごとく食い尽くされてしまったため、四度五度と蒔き直したのであるが、今年の初めから四月末まで旱天が続き、今年作の粟はすべて不作となり、御救御物(救済用の御物)を入れる当節、年貢米もまた不足し、どう処置すべきかと大いに案じ入っている。在番・頭・諸役人も毎度集合し、時節に合わせた働きにより、まずは下り船については現穀にて積荷を整えるよう取り計らってきた。この件については、後立馬艦船の積荷について、別にすべき方法がなく、木棉花を元にとりまとめていたので、今回、夫賃米の上納については現穀が少なく、この件は宮古島からもお断り申し上げるべきところ、そうもならず、恐れ入る限りである。以上の次第は、世情が振るわないためであり、もはや仕方のない事態でもあるので、何とぞ特別のお計らいにより、上納が通るよう仰せ付けていただきたく存じている。この旨、よろしくお披露をお願い申し上げる。以上。
横にスクロールをして閲覧してください