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五月三日 友利にや
湧川親方様
御小姓衆
御半楮拝御見、猶以無御衰被成御座奉珎重候、
些心肝微し心を洗より便ニ茂成旅年
之物優相晴旁御懇之程感入申事御座候、
何様御面上之節御詠哥之意味蒙御
教訓御礼を茂可申上候得共、其[ ]如此御座候、以上、
月日
□□□宛書
平敷里之子親雲上
御半楮拝御見、猶以無御衰被成御勤奉珎重候、
拙者乍早晩罷在候処、然者久々不得御意候、
御床敷罷在候処被思召附御同□平敷
殿を以御尋殊御詠哥御遣被下、寔旅
之物優相晴御懇不浅忝奉存候、一□□参上、
右御礼旁可得御意候へとも、其内乍早々
五月三日 友利にや
湧川親方様
御小姓衆
御半楮(御書状)を拝見した。なおいっそう御衰えなくお過ごしであられること、まことにめでたく存じ上げる。私のささやかな心中を洗うような便りをいただき、かねて旅中の物思いもすっかり晴れ、その上、御懇情を賜ったこと、深く感じ入っている。いずれ、御対面の折には、御詠歌の意味につき御教示いただいた御礼も、改めて申し上げるつもりであるが、まずは取り急ぎ、このように申し上げる次第である。以上。
月日
[ ]宛書
平敷里之子親雲上
御半楮(御書状)を拝見した。ますますお変わりなく、御衰えもなく御勤めあそばされ、まことにめでたいことである。私のことは[ ]、長らくご面会できずに、ゆかしく思っていたところ、思し召しのうえ、[ ]平敷殿を通じて御尋ねになり、とりわけ御詠歌をお送りくださり、誠に旅の物思いが晴れ、そのご懇情は浅からず、ありがたく存じている。[ ]右の御礼もあわせ、対面して申し述べたいところではあるが、