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  當間親雲上様
  安室親雲上様
  口上覚
御舎弟仲里里之子親雲上様御事、御病悩
御養生不相叶為被成御死去由承知
之仕、言語道断御□(歎ヵ)場(傷ヵ)之程奉察候、
私事去月廿二日上着為御届登城仕、其日
那覇江罷下東風平親雲上様・湧川親方様
奉得拝顔萬御問合帳當御方届□(候ヵ)処、道中
足踏違日増痛付候故、折角致療治、遂
参上奉伺御安否度存候得共、尓今全
快不仕及延引候ニ付乍恐以使右御悔
申上候、随而不差□候得共蜜林酎一瓶
漬物一重差上申候御朦中些度御用ニ付
相立候得かしと奉存候、此旨可善様御取成
頼存候、以上、

  當間親雲上様
  安室親雲上様
  口上覚
御舎弟・仲里里之子親雲上様が、ご病悩のご養生もかなわず、ついにご逝去なされた由、承知いたした。まことに言語道断の御不幸、ご悲嘆のほど、深くお察し申し上げる次第である。私の方は、去月二十二日に上着し、御届けのために登城した。その日に那覇へ下り、東風平親雲上様・湧川親方様へお目にかかり、万御問合帳をお届けしたところ、道中に足を踏み違え、日ごとに痛みが増し、十分に療治を続けている。参上してご機嫌を伺うつもりであったが、いまなお全快せず、(けがが)続いているため、恐れながら使者をもって右の御悔やみを申し上げる次第である。ついては、つたない品ではあるが、蜜林酎一瓶、漬物一重を進上する。御朦中(忌中)において、わずかでも御用に立つことがあれば幸いであると存じる。
この旨、どうかよしなにお取り計らいくださるようお願い申し上げる。以上。
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