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  • 現代語訳

季秋之暮つかたニ者[あるミるたの
たハふれ朝暮めの緒ニ罷成表暮之
かね御折ともニ者あかハけやこなれの□]
士共参會終ニ者、壱尺廻の天吹五斗入之
[大むさしをさし□引請、むらひ
かしややら小たねふし昨暮し]
呼□□をかし頃□の間を南飛
行鬱念語尽さましとたゝ私言を申
暮し心底御察可被成候、拙者出舩
後三日ニ者栖置候古巣ニ御訪終
夜御語、その大鞁のしらへ、此方江茂
ちよく耳ニ□為申事候、誠立去りし
路送り様ニ御したひ被成候儀、拙者為ニハ
過□之因縁共□暮暫時分之□□
□も其むかしを忍ひかね申候、近年
御上国候得かし、此積鬱申ちらし

とりわけ昨年秋の暮れ[                ]、士たちが集まり、[                ]。その折に私が申し述べた心底は、どうかお察しくだされたい。私が出帆した後の三日には、わたしが滞在した住まいにお越しになり夜中話され、その際の大鼓のしらべは(遠く)わたしの耳にもよく届いたところである。[                  ]近年は上国されることもあり、そのたびに積もる思いを申し散らすばかりで、
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