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- 現代語訳
罷在候、然者御検使方より被申渡趣有之、
此中見込之程ハ不残被書出由、尤之儀ニ
存候、仮屋方江茂折々見舞有之、尤漢
那儀茂手明之砌ニ者御宅見廻仕候由
漢那より茂申越有之候、御検使之儀者、
永代嶋中之為ニ相成候儀を専要之
事候間、永々締方相閉(ママ)候様ニ者少茂不包(ママ)
幾重ニ茂及相談候儀ハ御検使第一補助ニ
可有成与存候、紙面之通御自分欣悦之
段者致遠察、則対顔ニ而相語候心地
仕候、御自分事、此中段々御奉公被相勤
嶋中之為被尽心力候御詮相立候儀ハ此
一涯之働次第ニ存候間、乍不申隨分根気
被相補、此年月之忠義弥詮立候様可
被相計儀、別而肝要ニ存候、彼是之儀
砂川親雲上江委田(曲ヵ)申談候通可被相達之
さて、このたび御検使方よりのお達しがあり、その趣としては「この一件につき見込みと思うところを、残らず書き出すように」とのことであった。もっともなことである。仮屋方へも折々お見舞いがあった。また、漢那も手が明いている際には、貴邸をご訪問されたとのこと、漢那自身からも申し伝えがあった。この御検使のことは、永く島中のためになるべきことを重要事としているため、将来的な取り締まりをおこなうことができるようにしなければならない。その際、少しも[ ]することなく、幾重にも相談を尽くすことこそ、御検使に対する第一の補助となるであろうと存じる。また、書面のとおり、貴殿ご自身の欣悦の段はよく察している。まさに対面して語り合ったかの心地がする。あなたがこれまで色々と御奉公を勤められ、島中のため心力を尽くしてきた。その働きが成就するかは、まさにこの一件の成り行き次第と思われるため、申すまでもなく、どうか一層の根気をもって補い、これまでの忠義がいよいよなり立つよう計らわれること、格別に肝要であると存じる。これらの内容は、砂川親雲上に詳しく申し含めておいたとおり、適宜お伝えいただきたい。