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越候旨趣逐一拝承仕、猶以杣山之重宝
嶋中永年之為方相成候儀、段々書出
置申候、隠居之身候得共、山方締方相
怠候儀、見及嘆入候處、尊息様被成御渡
海毎度奉得拝顔心事申上候、尓今夢
覚候心地ニ而[欣]然無限候儀御尊察被
遊可被下候、右之貴□旁為可奉得貴意
如斯御座候、随而軽少如何敷段共奉伺
御様躰品迄何進上之仕候、此等之旨
宜御披露頼存候、恐惶謹言、
 丑         前
五月三日      平良親雲上
 安室親方様
  御取次衆
御札具致披見候、先以弥無御替御検使
渡来ニ付而ハ隠居なから相應之御用等
御勤之由珎重之至ニ存候、拙者ニ茂不相変

委細に指示を加えていただいた内容は、逐一承知した。さらに、杣山が島の重宝として、島中の永年の支えとなるべきものであるということは、これまでも書き記してきたとおりである。(私は)隠居の身ではあるが、山方の取り締まりの務めに怠りが見えることを目にし、深く嘆息していたところである。その折、尊息様がご渡海され、毎度お目にかかり心中を申し上げた。いま、夢から覚めたような心地であり、喜びの思いは尽きることがない次第である。この心情は、どうか十分にお察しくださりたい。右の[   ]に関して、あなたのご意見をいただきたく申し上げる次第である。ついては、軽少な品ではあるが、ご機嫌をうかがう程度のものを進上いたした。これらの趣旨につき、どうかしかるべくご披露くださるようお願い申し上げる。恐惶謹言。
 丑         前
五月三日      平良親雲上
 安室親方様
  御取次衆
御書状をこまかに拝見した。まず、あなたはますますご無事に過ごされ、御検使が渡来された際には、隠居の身とはいえ、しかるべき御用を相応にお勤めなされているとのこと、まことにめでたいことと存じる。私もまた相変わらず無事に過ごしている。
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