7ページ目
- 翻 刻
- 現代語訳
ニ者可忝候、書通ニ而難相達砂川雅□
委敷申含置候儀共有之候間、口上被聞
達へく候、若御不審被成候ハ丶来年可示
越候、陋才ニ而難晴儀共者同志之衆吟味之上
可及御答候、拙者事近年旅續ニ而
無讀罷在、所存之外御無沙汰罷過候之処、
入御念候御細書之趣御面語異ならす
致大慶候、且為御音信木棉布一反
御恵贈重畳忝存候、乍御□御礼旁
申達候、随而會紙一枚短尺三拾枚致
進入之候、恐惶謹言、
九月三日 田里親雲上
平良親雲上
御館
一筆令啓上候、弥御無異御勤珎重御
事候、拙者江茂不相替罷在申候、然者[倫]
書面では詳しくお伝えしにくいところがあるので、砂川雅[ ]にあらかじめ委細を申し含めておいた次第である。ついては、口頭でお聞きいただきたい。もしご不審の点などがおありであれば、来年にでもお示しくださりたい。私の拙い才ではすぐに晴らしがたい事柄もあるが、同好の者たちと吟味したうえで、お答え申し上げることができるであろう。私こと、近年は旅(出張)が(歌を)読むことがなくなり、思いのほか(詠歌を)ご無沙汰をしてしまっていたが、貴殿が心を尽くしてくださった御細書の趣は、まるでお目にかかって語り合ったかのようで、大いに喜んでいるところである。また、御音信として木綿布一反をお恵みいただき、重ねてかたじけなく存じる。まずは御礼を申し上げる次第である。ついては、会紙一枚と短尺三十枚を添えて進上する。恐惶謹言。
九月三日 田里親雲上
平良親雲上
御館
一筆申し上げる。いよいよ変わりなくお勤めの由、まことにめでたいことと存じる。こちらも相変わらず無事に過ごしている。