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- 現代語訳
見得、老後之名聞可罷成与悦敷秘蔵
仕置申候、近比卒(粗ヵ)品之至軽少奉存候得共
先様狂言狂哥共相傳候ハ丶差上備尊覧
蒙御指南度奉希候、右之御礼御祝儀
旁為可奉得貴音如斯御座候、随而白
木綿布一反致進上之候、聊奉表寸志
迄ニ候、恐惶謹言
六月五日 宮古嶋前
平良親雲上
田里親雲上様
参人々御中
追申上候、近比軽ニ候得共、言葉書
寄せ別紙一閉差上被懸尊意候間、老更
御孝行被思召御厄害被成可被下候、
當夏之御状相届拝見、先以御手前儀
首尾能隠居ニ而□(安ヵ)閑御入候由誠切(功ヵ)成
名遂身退与云本文ニ叶鳴呼珎重
老後の名聞にもなると悦び、秘蔵しているところである。近ごろは[ ]を軽く感じているが、先年お預けした狂言・狂歌などを送るので、拝見していただいたうえ御指南を賜りたい。右の御礼と御祝儀を兼ねて、ここに白木綿布一反を進上する。
わずかではあるが、心ばかりの印である。恐惶謹言。
六月五日 宮古嶋前
平良親雲上
田里親雲上様
参人々御中
追って申し上げる。近ごろは[ ]だが、言葉を記して別紙一通として取り添えて差し上げる。ご高覧のうえ、老後のよき励みとなるよう、どうか御教導くださりたい。
當夏のお手紙は確かに拝見した。まずは貴殿が首尾よく隠居され、閑静な生活に入られたとのこと、誠に功を成し、名を遂げ、身を退くという道理にかなうことであり、ああ、実にめでたいことである。