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重應(畳ヵ)目出度御仕合奉存候、私事去卯
年上国之砌者折々得拝顔候處、引次
隠居之願申上蟄居之躰罷在御無音□
背本慮候、将又拙宅(者ヵ)素より言葉手和哥
之通と申者更々不知案内に候而閑居之業
無之、後悔之餘[    ]侭事寄置候を誰そ
御巧者之方御添削ニ入晩(勉ヵ)学仕度存候、以前
勝連清運殿江頼入候處、幸貴様江
被頼上候由ニ而委細端書を以被仰聞、剰
御添削書・御詠哥御取添被下候段、次日
彼方より相届、忝逐一致拝誦候得者、今□
[味徴]心肝[  之]覚御心地ニ而今更
巻拝読考気を養心神共入替齢茂延
申様有之、寔御厚情之程紙上不得
申上候、然者右書御詠題共ニ永々子孫
相譲御蔭ニ者乍我身茂一入風流振ニ相

誠にめでたい次第である。私こと、卯年に沖縄島に上国した節には、折々にお目にかかる機会もあったが、その後、隠居の願いを申し上げて蟄居のようになり、そのまま何の音沙汰もなく過ごしてしまったことは、本意ではないことである。また、私は和歌の類は、もともと不案内なので、閑居の暇つぶしもできない。後悔しながら思いのままに書いたものをどなたか歌の心得ある方に添削をしていただき(歌を)学びたいと思っている。以前、勝連清運殿に依頼したところ、幸いにも貴殿へと取り次いでくださったとのことで、端書によってその旨を承った。
さらに、貴殿からは添削した文書のみならず御詠歌まで添えてくださり、翌日には(勝連殿より)こちらへ届けられた。かたじけなく、ひとつひとつも拝読したところ、心肝にしみわたり、(    )が覚める心地となり、読み返すたびに、気が養われ、精神までも改まり、齢まで延びる思いがする。本当にこの御厚情は筆紙に尽くし難いものである。ついては、右の書と御詠題は、長く子孫へ伝え、これをもって我が身もいっそう風流のあるように見え、
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