多良間島農務帳

資料について

作成年代:不明。18世紀後半~19世紀前半か。
作者:不明。多良間島役人。
史料の概要:
 本史料はこれまで「宮古島農務帳」と推定されてきたが、記述内容から「多良間島農務帳」であることが判明した。その根拠は、冒頭部分「耕業時節の事」(1年間の栽培歴)では、すべて畑作物(粟、豆、唐イモ、麦、木棉など)であること。他方、宮古島では稲栽培の記述も見られるが、本史料には稲作の記述は欠けていること。また、本史料の末尾には多良間島の記述が見られること(多良間島では、これまで百姓は自分〔個人所有の〕牛馬を4~500疋余、飼育していたが、昨年、無類の〔これまでに無い〕飢僅に遭遇し、それぞれ喰い尽しため〔自分〕牛馬は1疋もいくなった。云々」とある)。内容は、多良間島の作物の栽培暦(旧暦)の概略〔1月から12月まで〕、そして畑作の島における作物栽培を具体的に把握できること。肥料に関する情報、施肥の仕方、多種の野菜栽培も記述されている。例えば、玉子芋(ハリイモ)などイモ類、なべら、かうや(ゴーヤー、ガウラ)、つぶる(夕顔の実)、きしやな(チシャナ、チシャナバー)等。その他、海産物としては、海鼠(ナマコ)、いか、たこ、大ゑひ(エビ)、さざい(サザエ)、かさめや(ガザミ)、あざかい(シャコ貝、アズカリ゜)、など。多良間島の生業史、生活史を知る上で貴重な史料である。

資料詳細

資料名 多良間島農務帳
カテゴリー 多良間村の古文書
ページ数 32ページ
資料コード 03-49
キーワード 文化財 歴史
情報登録日 2026年03月19日
責任表示
責任表示に関する備考